100801 借りぐらしのこと

借りぐらしのアリエッティを観てきました。
この映画巷での評判があまりよくありませんが、実際に観てその理由が分かりました。
アリエッティで良かったのはまず作画の美しさ。細かいところまでしっかり描き込んであります。まぁこれは
ジブリなので当然といえば当然か。
そして様々なものから発せられる音もリアリティがあったと思います。
雑誌やテレビで音響監督が取り上げられていただけあります。
今度は良くなかったところですが小人と人間の関係、アリエッティと人間の少年・翔との交流など
いくらでも掘り下げられそうなことがどれも中途半端にしか描かれておらずストーリーが盛り上がりに欠けます。
そのせいか登場人物に誰一人感情移入できるキャラがいませんでした。
小人から見た世界の描き方もアッサリし過ぎていて
画はキレイですが印象に残るようなシーンが全くありませんでした。
(序盤で借りに出かける時、ネズミには気をつけろと父親がアリエッティに話すシーンがあったので
これは伏線になってるなと思ったら全然そんなことなかったし…)
ジブリの作品は親子で観に来ることが多いと思いますが今回のアリエッティ、正直どの層を狙ったのか
分かりません。
親子で来たら子供は退屈するだろうし大人は眠くなります。
この映画は約90分ですがあまりの退屈さに2時間くらいに感じました。
最後に、アリエッテは登場人物全員芸能人が声を当てていますが概ね良かったです。
ただ神木隆之介は台詞喋ってる感が気になりました。
CMでも使われていた「怖がらなくていいよ…」のシーンは正直神木の技量が足りず不気味なシーンになってました。
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